[2005.01.21]
  至極優雅な友人関係


 ▼進化する「脳−コンピューター直結インターフェース」(WIRED NEWS)
  http://hotwired.goo.ne.jp/news/technology/story/20050118301.html/


 友人は操作できるものではない。だから,。

quote:脳でコンピュータなどを操作する研究が,急速に進んでいる。サイバーキネティックス社の「ブレインゲート」では,車いすに座ったままでメールを開いたり,電灯を点けたり,テトリスのようなゲームで遊んだりできるようになった。ブレインゲートは右耳の上あたりに2mmのチップを埋め込み,頭部からプラグが突き出ている。身体に機器を埋め込まずに利用できる装置の研究に取り組む研究者もいる。四肢の不自由な人なら人生が一変するだろうが,これらの実用化はまだ先になりそうだ。

 アップル社のスティーブ・ジョブズ氏は,タブレットPCなどへの批判としてよく「コンピュータにはキーボードとマウスが必ず付いているものだ」と述べる。もちろん慣れがいちばん大きいのだけど,わたしたちはキーボードとマウス以上のパソコンの入力インターフェイスを知らない。だが,わたしたちはいつまで,キーボードとマウスを使い続けるだろうか? キーボードとマウスがなくなる日が,何世代も先の未来のことだとは,思えない。そのとき,わたしたちはどんな入力インターフェイスを使っているのだろう?

 記事にある脳での直接の操作はときどき取りざたされるが,やっぱり外科手術を行わなければいけないようでは,普及しそうもない。それに,人のとりとめのない思考は,必ず操作の妨げとなる。そうなると,やっぱり現実味があるのは,声による操作だろう。音声認識は古くから少しずつだが進歩しているし,コンピュータ操作と思考との間に現在のキーボードとマウスと同じように,_しゃべらなければいけない_という壁があり,それでいて,キーボードとマウスより声を出すだけだから容易で汎用性がある。そしてそこにあるOSの姿は,やはりナレッジナビゲータだ(過去記事)。そのときコンピュータは,やっと道具ではなく,友人になれる。現在の思考は,そこで180度切り替わる。

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